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2008年4月

『ブッダはなぜ子を捨てたか』他3冊


『ブッダはなぜ子を捨てたか』

釈迦の出家とはイコール、家を捨て、妻を捨て、そして子を捨てたことであるという観点から、仏教創始者となった釈迦の思想、そして捨てられた子のラーフラの気持ちを想像している。ラーフラについては捨てられたということから筆者はかなり同情的に見て、父を恨んだのではないかと書いているが、文献的には何もないため実際は本人がどう思っていたのかはわからない。のちに弟子になっていることからして、父の考えを理解し、恨むようなことはなかったのではないか、という気はするが。

『軽井沢うまいもの暮らし』
まだ新幹線も高速道路も通っていない時代の軽井沢で筆者が暮らした時のエピソードを書いたエッセー。いまほとんど廃虚のようになっている中軽井沢の商店街も元気だった時代のこと。東京から移住し、火を炊き肉を焼き、稲を育て野菜を作る田舎暮らし生活をする。この本は、軽井沢移住前と直後に読んだものだが、筆者は新幹線開通に追い立てられるように近くの東御市へと移住していった。あとから好んで移り住んだ人間としては、複雑な心境だ。


『ちいさいぶつぞうおおきいぶつぞう』

仏像好きで知られるモデル(?)のはなちゃんによる、女の子的感性が溢れる仏像観察記。お寺で仏像を見たときの印象をはつらつとした言葉で書き連ねられている。読んでいると、テレビで見るあの声、あの喋り方で喋っているような生身の声が聴こえてくるような、本人の分身のような文章。


『建築家捜し』

というタイトルから、家を建てようとする人が建築家を探すための指南書のように思えるが、実際はそうではない。「探す」ではなく「捜す」というところから想像できるかもしれないが、自身が建築家である筆者が建築家とはいったい何なのかということを、建築に思想性を与えた筆者が、自らの人生を振り返りつつ、そこに建築家捜しをしていく。

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