松尾寺:奈良2008.11
翌朝、松尾寺に向かう。近鉄郡山駅で降り、駅前からタクシーに乗る。
10数分程で松尾山の頂上近い場所にある松尾寺に到着。日本書紀を編纂した舎人親王が、日本書紀の完成成就と厄除を祈願して建立したと伝わる最古の厄除け霊場だ。

門をくぐり108ある石段を登っていくと本堂がある。

本尊は千手観音。11月3日のみに公開される秘仏だ。この秘仏を拝むためにこの日にこの寺を訪れたのだ。
下から照明が当てられ神々しい。護摩炊きのせいか黒ずんでいる。唇の赤さが目立つ。
修験道当山派の本拠地として山岳信仰の修業の場でもあったこの寺の本尊だけあって厳しいお顔をしていらっしゃる。
本堂の前で座っていると厄除け祈願をする人が内陣に入り、ほどなくしてお経が始まった。
読んでいるのは般若心経だが、シンバルのような楽器をこすり合わせたりたたいたりし、さらに太鼓でリズムを取りながらお経が唱えられる。シンバルのような楽器は銅拍子と呼ばれるものらしい。お経を聞いていると、日本のお寺というよりはチベットあたりのお寺にいるような感じだ。

七福神堂には七福神が祀られる。特にこちらの大黒天は憤怒の表情をする古いタイプの大黒天だ。
後世になると大黒天は大国主神と混同され、大きな福耳を持って笑顔をふりまき、小槌と袋を持ち、米俵に乗る福の神となるが、日本に入ってきた当初は「大いなる黒」を意味する破壊の神というもともとのインドの神の性格を色濃く残していた。
この大黒天は袋を肩に担いでいて、当初の破壊神から福神になるまでの進化(?)の途中の様相を示している。

本堂からさらに石段を上がったところに明治の再建になる三重塔が建つ。

塔の周囲には石仏が置かれている。

さらに登っていくと松尾山神社。松尾大明神を祀る神社だ。

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