東横イン:奈良2008.11
その日の宿は、今年の夏に新大宮駅のすぐ近くにできた東横インにした。
東横インといえば、バリアフリー施設を不正に改造した事件で、スピード違反程度に過ぎないというような発言をした前の社長でや別の有名ホテルをパクったような名前からモラルのない悪質な企業という印象があった。しかし、その頃の報道の中でこのホテルの宿泊者にはファンも多いという記事もあって、気になっていたホテルでもあった。
今回奈良で安い宿を探すという使命もあり、新しくできた東横イン新大宮に泊まってみることにしたのだった。
ちなみにこのホテルの創業者でもある前の社長は、この事件後、取締役会長に退き、グループ会社の代表取締役会長となっていたが、東横イン松江駅前で硫化水素が発生した事件で不法投機が発覚して逮捕されたことから、東横イングループのすべての役職を離れたとのこと。
泊まってみてこのホテルのファンが多いというのがよくわかった。
ツインで8000円程度にもかかわらず、部屋はほどほどの広さがあって過ごしやすく、新しくできたばかりということもあって部屋はきれいだし、必要なものはすべて揃っている。しかも朝には無料の朝食がさほどロビー(それほど広い場所ではないが)で提供される。テレビは中国製で画面の横が切れてしまうし、音も悪いが別にテレビを見るために泊まるわけではないから構わない。
面白いと思ったのは部屋にちょっとしたオリジナル編集の雑誌が置かれているのだが、これが複数の市販の雑誌の記事を寄せ集めたものとなっていることだ。それぞれの雑誌社から記事をおそらく無料でそのまま提供してもらい、それを集めて1冊の雑誌としている。そのかわり雑誌社はそこに載ることで宣伝になるというWin-Winの関係になっているのだろう。読者もそれを読めることで3者がWin-Winになっている。宿泊費を安くするために削れるところは削っているのだが、客の満足感までは削らないような気配りが行き届いている。
以前、新大宮駅近くの別のホテルに泊まったことがあるが、ここは安い代わりに客の満足度も削るほどにコストを削っていた。
コストを削っても満足度は削らないというのが東横インの人気の秘訣なのだろう。逆にこういう徹底した意識が創業者の社長の不遜と思われるような発言に繋がったのだと思う。
夕食は以前にも利用したことがあるが、近くにある中華料理屋、桃谷樓ヘルシーガーデン店。ギョウザはべちょっとしていたり、必ずしもすごくおいしいわけではないが、静かに落ち着いて食事ができるのと、気持ちのいい対応をしてくれる店員さんがいるところが○。
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