法然院を出た後、タクシーを拾って三条京阪駅付近で降ろしてもらった。
ふた昔ほど前の刑事ドラマで車が崖から転落するシーンになると、いままで新車だったはずの車が突如、くたびれた古い車に変わり、崖下へと転落し爆発炎上するというのがよくあった。
乗ったタクシーというのがちょうどその崖から落ちていくときに変わる身代わりの車のような年代物だった。
ドアの金属部分はヤニ色に変色し、インパネ部分の黒いプラスティックは白っぽくなっている。
しかし、さすがタクシーだけあって、よく整備されていて、エンジンは良く回っていた。
寡黙で渋めな感じの運転手さんが大事に使っている感じが伝わってくる。
さて、三条でタクシーを降りてからは、坂本竜馬が住んでいた酢屋と池田屋の跡などを撮影し、それから宿に向かった。土曜の夜にはとれなかった宿も、日曜の夜なら京都市内で予約ができた。
初めての宿になるが、五条にあるアランヴェールホテル京都。
割と新しいホテルで、最上階には展望大浴場がある。
部屋はきれいでそこそこ広くて落ち着ける。
ホテルの周りにはあまり飲食店がないが、ホテル内にレストランがある。
それに一駅で京都駅と四条烏丸のどちらにも行けるので、いざとなれば電車に乗ればいい。
ロビーの新聞は部屋に持っていって読んでもいいというのもうれしい。
室内にはホテルの(たぶん)女性従業員の人たちの手書きの京都案内が置いてある。月一回程度の発行で、毎回京都のどこかに行って、その様子を絵や写真入りでレポートしている。数年前からやっているので、既に相当な厚さになっている。
こういう手書きの文章を編集業界では書き文字というらしいが、編集者のツレが良く出来ているとしきりに感心していた。
新たな常宿を発見した。
ちなみに、夜はホテル内のレストランに行った。7時ごろに行ったらスーツの集団が座席の半分をほどを占有していた。満席ということだったので、その場で8時に予約して再び出直した。お味の方は悪くはないとだけ言っておこう。それにしても、日曜の夜に何の集団だったのだろうか。
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